6月27日(火)
教育実習生の小杉先生による道徳の研究授業が、1年A組で行われました。主題は「集団の中の自分」で、「パーカッションとともに」(出典下條恵美子作「われら中学生第6集」文英堂)を資料に用いて取り組まれました。この資料は、主人公が中学校に入学後、フルートの演奏がしたくてあこがれの吹奏楽部に入部したものの、最も嫌だったパーカッションを担当することになる。吹奏楽部をやめようかと葛藤するが、思い直して練習に励み、夏のコンクールで素晴らしい演奏ができたことで満足感や成就感を得ることができたという資料でした。実際の授業では、吹奏楽で用いられているパーカッションなどの楽器の確認を行ってから、資料の範読が行われました。範読後、担当がパーカッションに決まった時の主人公の気持ちについて考えました。「楽しくない。」、「やっても意味がない。」、「部活やめようかな。」など主人公の気持ちに共感する意見が出されました。次に、主人公が吹奏楽部をやめなかった理由についてワークシートに書いて考え、グループで話し合う場が設定されました。各班からの発表には、「先輩から、一番大切なのは、どの楽器をやることではなく力を合わせることと言われたから。」や「すてきな演奏をしたいと思ったから。」などの意見が出されました。さらに、コンクールで文句なしの演奏ができたときの主人公の気持ちについて考えました。生徒からは、「やめなくてよかった。」「みんなで合わせることに喜びを感じた。」「やめようと思った自分が恥ずかしい。」など意見が出されました。授業の最後に先生の体験談の説話で締めくくりをし、各自が振り返りシートを記入して終了となりました。学校という集団生活の中で起こりうる本時の資料のような場面を取り上げ、集団の中で自己の役割を果たしていくことの大切さを改めて考えることができた授業でした。小杉先生ご苦労様でした。残り3日の実習も充実したものにしてほしいと思います。